こんにちは!今回は、DIYで最も活躍する作業台についての記事です。
作業台のないDIYは、地べたでの作業となるため腰を痛めたり、工具が散乱してキョロキョロしまいがちです。
てっとり早く市販品を探しても、設置場所に適したサイズの作業台はなかなか見つかりません。

そんな時は、図面を作り、作業台を自作することをおすすめします。
「図面」と「作業台」があればDIYは一段と楽しくなり創作意欲がぐんぐん上がります。
最後まで読んでいただければ、作業台のDIYはもちろん、「図面」についても興味をもっていただけるはずです。
そして理想の作業台を作りましょう!
とりあえず作業台の図面を見たい
費用を抑えて自分の作業台を作りたい
図面に興味をもっている
作業台の図面を紹介


まずは図面に目を通しもらいたいと思います。どうぞ。


全体の大きさです。
今回の作業台の図面は
幅910㎜ 奥行き700㎜ 高さ900㎜としました。


こちらは、作業台に必要な材料の「木取り図」です。表示された各サイズの材料を準備したら、あとは組み立てるだけでとなります。
使用する材料はDIYにピッタシの2×4材を使用
(サイズは89㎜×38㎜×1820㎜です。)
天板には費用を抑えるため合板を使用します。


正面図です。


側面図です。


天板部分を頑丈にするための骨組み図面です。


イメージがつきやすように骨組みの図です。
作業台の作り方を紹介


図面だけでは理解に不足を感じるため、ここからは作業台を作る手順を紹介させていただきます。
手順を把握することで、さらに理解を深められるはずです。
天板の準備


天板とは、最上部の平らな板のことで、実際に作業を行うスペースを指します。
つまり天板=作業台のサイズです。
最初に天板のサイズを決めておけば、そのサイズに沿って脚や補強を取り付けていくため、作業が簡単です。
天板の材料は、費用を抑えるため1820㎜×910㎜の合板を使用します。
例としてサイズは幅910㎜、奥行き700㎜、厚み12㎜で作っていきたいと思います。







幅910㎜の理由は、なるべくカットする回数を減らすためです。
ワンカットで天板の完成です。
天板の骨組みを作って頑丈にする


天板は図のように12㎜の合板1枚だと、しなって頼りない状態です。トンカチでトントン叩いて作業すると割れてしまうかもしれません。
そこで天板を強くするため下部に丈夫な骨組みを施します。


使用する木材は同じく2×4材です。
天板のサイズに沿って木材の寸法が出せるため簡単です。


縦の方向に6本追加してさらに強度をUP!
計算が必要な部材の寸法も図面ソフトだとこのように簡単に表示できます。


両サイドをこのようにビス止めしたら、頑丈な天板の骨組みが完成します。



材料を1本1本メジャーで測ってサイズ取りするよりも、準備した天板に合わせてカットしていくと簡単です。
2×4材で作業台の脚を準備する


作業台の脚に使用する木材は、同じくお手頃価格で加工しやすい2×4材を使用します。
ここで大事なのは、この2×4材のカットする長さで作業台の高さが決まるということです。
人が作業しやすい理想の作業台の高さは身長÷2+5㎝です。
例として身長を170㎝と設定すると、90㎝の高さが理想の作業台高さになります。



自分の作業しやすい高さにできたり、サイズを決められるのはDIYの特権です。
骨組みと脚を合体させる


高さを決めた脚と天板の骨組み部分を、ビス止めして合体させます。
この箇所だけをビス止めしても脚はまだブレブレの状態です。
ビス止めで補強材を取り付ける


図のようにビス止めすると、90㎜以上の長さのビスを打つことになります。
この方法は、ビスの埋め込み長さが長すぎるため、木材が割れてしますリスクがあり、おすすめできません。
どうしてもと言うなら下穴は必ず空けてから行うべきです。


図のように斜めにビスを打つことも可能です。
こちらの方法はテクニックが必要のため、まずは廃材での練習をおすすめします。
上手く打てず、何度も打ち直し、せっかく作った部材が穴だらけになってしまうのは避けたいものです。
金具を使用して補強材を取り付ける




無難な方法としては金具を使用するです。ホームセンターには様々な形の金具が販売されているため必ず用途にあった金具が見つかります。



図面を準備することで、対処法を考えられます。
そのため効率よくDIYを楽しめます。
天板の取り付け


天板を骨組みに張り付けると作業台は完成です。取り付け方法は何種類もあります。
しかし今回は金具を使用して天板を固定することにします。理由は簡単で無難だからです。
金具を使用して天板を固定する


L字金具を利用して下から固定します。この時、12㎜の天板が貫通しないように短いビスを打つようにします。
4か所固定できれば固定完了です。
棚を設ける


せっかくなので下部に棚をつけて工具や材料が置けるようにしたいと思います。
棚を設けることで4本の脚が一体化して、さらに頑丈な作業台になるため一石二鳥です。
重いものを載せる時は、合板1枚だと強度が弱いため2枚に重ねるか、骨組みを施すかの工夫が必要になってくるでしょう。




これで作業台は完成です。



今回記載した図面は一例です。
使いやすいようにカスタマイズしてください。
また、雰囲気だけでも味わっていただくため、作業台を作る様子を動画にしたので、ぜひご覧ください。
図面ソフト「caDIY3D」の便利な4つの機能


ここまで使用してきた図面ソフトは「caDIY3D」と言います。
5年以上「caDIY3D」で図面を作りDIYをしています。今まで図面を作成してきて、困ったことはありません。
なぜなら「caDIY3D」はDIYのことを考えて開発された図面ソフトだからです。
ソフトは有料ではありますが、使用していて便利な機能が盛りだくさんのため、本当に助かっています。
それでは、その嬉しい機能の一部を紹介していきます。
部材の寸法が一目でわかる木取り図機能


「caDIY3D」で作られた作業台は、必要な材料が一目でわかります。
この一覧表により余分に木材を購入せずに済むため、材料の準備がスムーズです。



材料の買い出し時は、こちらを印刷していけばOKです。
ホームセンターで各部材をカットしてもらうとコンパクトになって運びやすくなります。
※ワンカット50円ほど。
制作費用も自動で算出


あらかじめ材料の値段を登録しておけば、使用する木材の費用を自動で算出してくれます。



材料買い出し前に費用がわかるのは助かります。
今回の作業台にかかる材料費は3,950円(税抜き)とかなり安いです。
ビス位置の確認機能で作業の効率化UP!


作業台はビスを使用して部材を接合していきました。
その時、組み立て方によってはビスの打つ場所が重なることがあります。
図のように組み立てると、ビスが重なり部材を切りなおす手間が増えてしまいます。







「caDIY3D」では、ビスの重なりを防ぐため図面で確認できます。
ペイント機能で配色が楽しめる


出来た作品にペイントができるため、イメージがつきやすいです。
塗った後の後悔を防ぐため、塗装した時のイメージが事前に確認できるペイント機能は助かります。
また、製図中にペイントを利用して、材料を識別するのにも便利です。
一歩踏み込んだ「caDIY3D」の便利な機能


自分の作業台は屋外に作りたかったので、木材は頑丈な90角の杉木材を使用しました。
この時、角材の接合方法は、ビスを打ち込むのではなく、ほぞ穴と蟻継ぎ(ありつぎ)に挑戦することに。
複雑な加工のため、頭の中で想像するのは難しく図面を準備しないと出来ませんでした。




このように「caDIY3D」は「切り抜き」「吹き付け」「結合」もできるので、一歩踏み込んだ木材加工に挑戦するのもおすすめです。







完璧とは程遠い出来栄えでした。それでも木槌(きづち)でコンコンと打ち、はめ込んだ時の喜びは今でも忘れません。
図面を作る3つの理由


DIYを趣味として始めていくなら作業台ともう一つ必要なものがあります。それは図面です。
理由は3つあります。
・費用を抑えられる
・効率的に作業ができる
・記録として残せる
です。それでは一つ一つ説明していきます。
費用を抑えられる


図面を作ることにより材料を把握できるため費用の計算ができます。
具体的なイメージの中で必要な箇所、不必要な箇所と見分けることが出来るためコストカットが可能です。
また、加工中に材料を余計に切り過ぎると、どうしようもありません。また新たな材料の準備が必要になってきます。
事前にしっかりとサイズを決めておけば、このような失費はなくなります。
効率的に作業ができる


図面があれば完璧なサイズの部材を準備できるため、あとは組み立てるだけです。イメージもできているため組み立て手順もスムーズです。
もし図面の準備を怠れば、カットする部材の長さをその場で計算するため、作業の流れが止まります。手をとめてスマホの電卓機能をひらくのは思いのほか面倒なのです。
また、完成図がないために「完成品がイメージと違っていた」ということもよくあります。
そのため時間をかけて図面を準備することは、結果的に効率が良くなりDIYが楽しめるということです。
記録として残せる


図面を作っておくことにより過去に「どんな材料を使用したか」「費用はいくらかかったか」を確認できます。
この情報はとても役に立ちます。例えば、過去に使用した木材を再び購入したい時、図面を開けば種類や値段を確認できます。
また、図面を残すことにより同じ作品を作ることが可能です。
ゴミ箱や収納棚、簡単な机などを「もう一つ必要になったから作りたい」となった時、図面があれば簡単に作れます。
製作時間も記録に残しておくと計画もたてやすいでしょう。
まとめ:作業台と図面はセット


作業台をDIYすることで、購入するよりも費用を抑えることができます。
また、オリジナルの作業台があれば創作意欲が湧いてDIYの幅が広がるでしょう。
そのためにも事前に図面を作り、自分のサイズに合った作業台を作ることをおすすめします。
図面を準備することは、結果的に時間もお金も節約できます。
今回は図面ソフト「caDIY3D」を使用した簡単な作業台の製図を紹介させていただきました。
有料ソフトのため、機能は盛りだくさん。DIYを趣味にもったなら、きっと頼りになる存在となるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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