「コンクリートの木枠を素人がDIY」4つの実体験を紹介。

こんにちは!

初めて木枠を作るとき「囲むだけだし出来そう!」と思いますよね。

けど実際にやってみると注意するポイントが多々あります。

僕は素人ながら自宅の敷地を30㎡以上コンクリート施工した経験があり、その度に木枠を作ってきました。

そこでこの記事では実体験を元に、どのようにして木枠を作ったのかを紹介させていただきます。

記事を読むことで、はじめての「木枠作り」に挑戦するあなたのお役に立てるはずです。

木枠はコンクリート施工をする範囲を決めるためにも大切な作業です。

自分の体験談をもとに上手に木枠作りを成功させてください。

目次

コンクリートパネル(コンパネ)

コンパネ加工中
コンパネのサイズと値段

表面がツルツルしたオレンジ色の板。木枠を作るのにこちらの材料を使います。

ちなみに僕は「コンパネ」は「コンパネ」という名称だと思っていました。

しかし、こちらは略称で正式名称は「コンクリートパネル」もしくは「コンクリート型枠用合板」という名前なのです。

そんな名前が付けられている以上、自分は「コンクリートパネル」を無難に使い続けています。

丸ノコと平行定規

丸ノコと平行定規
使用中写真

丸ノコはコンパネを好きなサイズに切るために使用。

自分が所有している丸ノコはコードレスタイプです。コード有と比べて値は張りますが、コードレスタイプは配線を気にせず快適に作業ができます。

平行定規はコンパネを真っ直ぐ切るために丸ノコに装着させて使用します。

真っすぐカットしないと木枠として致命傷です。そのため丸ノコには必ず平行定規を装着させてカットしています。

インパクトドライバー

木枠の連結(長さを出したい時)コーナー部の固定のときにビスで留めるため使用します。

その他

水平器

杭や水貫(みずぬき)、水糸や水平器は直角や高さの精度をあげるために使用。

クッションハンマーやバールは木枠を外す時に使用します。

初めての木枠は置いただけ

初めてコンクリート施工をしたのは裏庭でした。

失敗する可能性があったので、人目のつかない場所をチョイス。

この時は作業台もなかったので、そこらへんの段差を利用してコンパネをカットしたのを覚えています。

カット中にコンパネが動かないように足で押さえ、カットしていくのは大変でしたね。

コンパネの固定は枕木やブロック、杭を指して固定することで木枠を完成とさせました。

直線の連結イメージ図
コーナー部の連結イメージ図

木枠の連結部とコーナー部はこのようにビス止めしました。
また、ビスが木枠を貫通しないようにビスの長さに注意です。

「囲めればいい」と安易な気持ちで作りましたが、こちらは意外と上手にできました。

物置用の土間コンに挑戦したときの木枠

こちらは物置を作るために地面を土間コンしたときのものです。

プロの方々がこのように木材を斜めにして木枠を固定していたので真似をしました。

木材を斜めにしてビス留めするとき、コンパネの上面に直接打つのを避けました。
理由はコンパネの側面は板と板を重ねた合板となっており、直接ビスで打つと高い確率で木枠が裂けてしまうからです。

実際に木枠が避けた写真

そこで、別の木材を木枠に貼り付けて、その木材にビス打ちを行いました。

また、こちらの土間コンの上には重量物が置かれることを考慮して鉄筋を配置。

人が歩く程度なら鉄筋は必要ありませんが、この上に作る物置にはたくさん収納する予定です。

重さに耐えられずひび割れが発生しては困るので、念のため入れました。

さらに、飛び跳ねたコンクリートで外壁が汚れないようにマスカーテープを養生するなどなどです。

何度もコンクリート施工をして気付いたのですが、作業中はよくコンクリートが飛び跳ねます。

施工するさいは周囲を汚しますのでお気を付けください。

タイル敷用に土間コンしたときの木枠

こちらはタイルを貼るためにコンクリートした時の写真です。この上からバサモルを敷いてタイルを貼っていきます。

俗にいう捨てコンと呼ばれる状態です。

なるべく平面を出すために墨出しをしっかり行いました。
各杭に平行の目印を墨出しレーザー器でつけて、それを目印に木枠を設置していきました。

基礎の作り方
墨出しレーザー使用中写真

全ての杭にレーザーで平面の印がつけられました。

各杭の印から140㎜下に線をひき、その線に沿って木枠をつけていくことで平面になります。

墨出しレーザー器を所有している家庭は少ないでしょう。そんな時は「サイフォンの原理」を利用することで水平の印がつけられます。

水は水平を保つ性質があるため、バケツやチューブを利用すことで複数の場所に同一高さの目印をつけることができるんです。

基礎の作り方
イメージ図

話はもどりますが、タイル用のコンクリートを施工するとき手間を省くために木枠を杭にビス止めして固定することで仕上がりが悪くなりました。

杭に木枠をビス留め写真

あくまでも杭は水糸を張るための水貫を打ちつけるためにあります。

コンクリートの木枠を固定するために利用するのは間違いです。

自分で打った杭は真っすぐに配列されているわけでもないので、結果的に完成した土間コンは当然のように歪みました。

もし時間を戻せるなら、杭に水貫をつけて水糸を張り、しっかりと垂直と直角の目印をつけてから木枠を設置したいものです。

わかりにくいと思いますが、歪んでます。

タイル敷用にバサモル用の木枠を作りました

バサモル施工

続いてタイルを敷くためにバサモル(セメントと砂と少量の水を加えたもの)を施工します。

理由はコンクリートの上からだと表面が凸凹して硬いため、タイルがしっかり密着できないからです。

その点バサモルは適度に凸凹を吸収してくれるため、コンクリートとタイルの間にクッションを挟む感じで平坦にタイルが敷けます。

タイル施工の断面図

少し話はそれました。

肝心の木枠作りですが、こときは別の場所で木枠を作ってから設置することにしました。

作業台にて木枠を作る写真

木枠に勾配をつけるために15㎜の木材を片側の木枠の下に取り付けて斜めになるように工夫。
しかし、木枠を斜めにすることで隙間が生まれました。

すき間を塞ぐために木板をコンクリート用ビスで打ち付けました。こうすることで固定と密封の二役です。

また、同じ高さのコンパネを組み合わせたことで、この木枠はほぼ平面です。

施工時は木板などで均していけば、あらあら平面をだせるので便利ですよ。

木板で均す写真

この作業をしていると子供の砂遊びが連想されます。

「お椀」や「バケツ」に砂をパンパンに詰めて擦り切れいっぱいにする、あの遊びです。

この遊びの最後は入れ物をひっくり返してしまいますが、共感していただけると幸いです。

まさこの小屋基礎の木枠に挑戦

はい、まさかの小屋基礎にも挑戦しました。

こちらの木枠は作るだけでもビックプロジェクトであり、今までの経験全てをこの小屋基礎作りに注いだといってもいいでしょう。

杭に水貫を打ち付け、水糸で平面や直角を出して念入りに設置しました。

素人がここまでやって上手くいくのか?と不安でしたが、ここまでの経験が実を結びそれなりの出来栄えになりました。

こちらに、穴掘りから始めた「小屋基の礎作り」の手順を紹介した記事がございます。

よかったら見てください。

木枠の準備はどうするの?

決められたサイズにコンパネを準備するのは、結構大変な作業です。

コンパネを床に置いて地べたごと丸ノコで切るわけにもいきません。

コンパネのカットには、丸ノコの刃が床と接触しない高さと、切っている最中にコンパネが動かないように固定する工夫が必要となってきます。

作業台や馬、バイスがあればこれらの条件はクリアできるのですが、ない時はホームセンターでカットしてもらうのが無難です。

ホームセンターだと、ワンカット50円ほどかかりますが、精度が高くて安心できます。

車に載せるのも楽になりますしね。

木枠の外し方は「おおざっぱ」

木枠外し中
バール使用中

何度も木枠を外してきましたが、お伝えできることはバールが大活躍するということです。

バールを隙間に挿して「てこの原理」でこじ開けたり突いたりすれば木枠はメリメリ、バリバリと取れます。

バールがない時はクッションハンマーでコンコン叩いて木枠を外していました。

あえて鉄製のハンマーではなくクッションハンマーを使うのは、木枠を再利用するため割らずに外したかったからです。

木枠は一度使ったらポイではなく、損傷しない限り再利用可能です。

一枚2,178円(税込み)なるべく元を取るつもりでいきましょう。

木枠の処理は燃えるゴミの日に出してます。

再利用できなくなった木枠は、細かく切り刻んでゴミ袋にいれて捨ててます。

サイズを気にせずにコンパネをカットしていく作業は、だんだんと没頭していき心なしかストレス発散になる気がします。

ただこちら、ひたすら切って切って切りまくるので、腕が疲れます。

腱鞘炎(けんしょうえん)にお気をつけください。

まとめ:木枠はDIYできる

コンクリート
生コンクリート施工中写真
コンクリート
硬化後写真

最初は「こんなものだろう」と安易に木枠を作りましたが、実際に施工を重ねていくと気づくことが多々ありました。

場所の整地の大切さや精度をあげるために必要な墨出し、水糸の重要性などなどは経験を通して本当に大事なことなのだと痛感しました。

なんでもやってみると奥が深く「なるほど〜」「へぇ〜」っておもしろい気持ちになります。

まずは失敗をしてもいいかな?と思える場所で木枠作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

この記事が「木枠作り」の挑戦に勇気づけになると最高です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

2019年に112坪の土地にマイホームを購入した平凡なサラリーマン。
素人が外構に関する知識を学びながら自らの手で、素敵な庭を造り上げる計画を配信する。
本を読み、ネットで調べ地道にDIY活動を続け、いつか完成した庭で妻とのティータイムを夢に今日も励む。

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