コンクリートの作り方を紹介!自宅の庭を30m²DIYしました。

こんにちは!今回はコンクリート作りについて誰でも出来るように記事にしました。

コンクリート作りに挑戦しようと決めたものの「何がいるの?」「どうやってつくるの?」ですよね。

僕自身、外構費用がなかったため、自分でコンクリート施工しようと思ったのは4年前のことです。
その時、最初の疑問がこのようなものでした。

しかし、現在では道具を揃え自分でコンクリートを作り、費用を半分以下におさえることに成功しました。

この記事ではのべ30㎡を自分でコンクリート施工した経験をもとにコンクリートの作り方を紹介させていただきます。

コンクリートやモルタルを自分でつくれるようになれば雑草対策はもちろん、BBQコンロや花壇などが製作ができるため、DIYの幅が広がること間違いなしです。

また混乱しがちなモルタルについても少し触れながら作成しましたので参考になれば嬉しく思います。

それでは、ココハルブログはあなたの挑戦を全力で応援させていただきます。どうぞ。

目次

コンクリート作りに必要な道具と材料

コンクリート作りに必要な道具はこちら

トロ船(写真は80L) 
スコップもしくはクワ
バケツ(黒のテープは10ℓの目印)

以上の道具が必ず必要ではありませんが、混ぜる場所、混ぜる道具は必ず必要となります。

トロ船はコンクリートの材料を混ぜるための箱で、混ぜるためにはスコップかクワを使います。
バケツも必ず必要ではありませんが、水の量を正確に投入したいため10ℓのところで黒テープの印をつけてます。

服装や道具を準備しよう

汚れてしまうので衣服は作業服、もしくは着なくなった服での作業をおすすめします。また、セメントはアルカリ性配合のため、肌が弱い方は必ずゴム手袋を装着してください。

コンクリート作りに必要な材料

コンクリートの材料はセメント、砕石、砂、水のみです。これらを決められた比率通りに入れて混ぜるだけ。

コンクリート配合の比率

セメント1 : 砂2 : 砕石3 : 水0.5が一般的です。

コンクリート配合 イラスト図

①セメント1袋 25㎏

②左官砂2袋  40㎏ 

③砕石3袋   60㎏

④水      10ℓ

コンクリートを作るための材料はホームセンターで購入できます。

実際に購入して、材料を車にのせると汚れてしまうので、自家用車の場合はブルーシートを引いたり、量が多い時はホームセンターで軽トラックの無料貸し出しを利用することをおすすめします。

コンクリート作りを実践!主な3ステップ

本来はセメント20kg、砕石60㎏、砂40kg、水10ℓを一度に混ぜてできるだけ大量に作りたいのですが、所有している910×600の大きさのトロ船だと大きさがたりないめ量が多くてこぼれてしまいます。

そのため作るコンクリートの量は半分のセメント10㎏、砕石30㎏ 砂20㎏、水5ℓで実践することにしました。

1 トロ船にセメント10㎏ 砂20㎏を混ぜる

セメントと砂が一色になるように混ぜます。トロ船の隅には乾いた粒が残りやすいので、よく混ぜ入ります。

2 砕石を混ぜる

作業ポイントとして砕石には水をかけて、きった状態で投入することが望ましいです。こうすることにより砕石の表面にセメントがよく付着します。

セメント+砂+砕石をいっぺんに混ぜないのは均一に混ざらないため、このように分けて混ぜます。

3 水を混ぜる

中央に窪みをつけて、そこに水を3分の1入れて混ぜます。混ぜる時は周りからすくって窪みに入れていく容量です。
こちらを3セット行います。(モルタルも同様にセメント、砂、水を 1:3:0.4で混ぜるだけです。)

以上の3ステップで生コンは完成です。完成の目安としては全てが一色となりスコップで刺した時に山ができるほどです。

手順だけ見ると混ぜるだけなので簡単に思えますが、実際に混ぜると非常に体力が消耗します。呼吸が乱れ、冬でもじんわりと汗をかいてしまうほどの作業です。

練り上げにかかった時間は約25分

出来た面積は960㎜×600㎜×40㎜です。

一生懸命混ぜて作った生コンもトロ船から空けるのは一瞬のため
あっけなく感じます。

「あれだけ頑張ってこれだけ?」と誰もが思う量です。

コンクリートミキサーはDIYの強い味方

コンクリート施工したい場所が広範囲であったり、雑草対策、土間作り、階段やステップ、タイル貼り、などに挑戦するならコンクリートミキサーは大活躍です。

手練りとくらべてコンクリートミキサーが混ぜてくれるので体力の消耗が格段に違います。

また、コンクリートミキサーで生コンを作ると、作業時間にも大きな差が生まれます。

手練りだと20分〜25分かけて30Lの生コンしかできませんが、コンクリートミキサーだと5分〜8分で倍の60Lの量が完成します。

時間と労力が大幅に削減できるため、のべ30㎡コンクリート施工できたのもコンクリートミキサーがあったからです。

ここからはその経験をもとに作業手順と作業ポイントを紹介させていただきます。

材料の投入手順

1 砕石20㎏ 砂20㎏ 水8ℓ~9ℓを投入(残り1ℓ~2ℓはあとでつかうため)

水8~9ℓ投入
砕石、砂を投入
泥水の出来上がり

手練りだと30Lでしたがコンクリートミキサーは一度に60Lの生コンを作れます。

まずは水を8~9ℓ投入したあと砕石と砂を20㎏ずつ投入して少し混ぜて泥水を作ります。これはセメントを溶かすための準備です。

砕石や砂も一緒に入れる理由は、水だけだとセメントの溶け具合が悪いためです。

砕石と砂を水と一緒にして、セメントを溶かしていくとよく溶けます。

2 セメント20㎏を3回に分けて投入

セメントを少しずつ投入
セメントペーストの出来上がり

一回で20㎏を投入するとダマが発生しやすいので、ちゃんと溶けたことを確認しながら投入していきます。ここでセメントを完全にペースト状にします。

3 残りの材料 砕石40㎏ 砂20㎏ 水1ℓ~2ℓ を投入

砕石40㎏、砂20㎏投入
水1~2ℓ噴射
出来上がり

セメントペーストが出来たら残りの材料、砕石40㎏と砂20㎏を投入してミキサーがしっかり混ぜてくれたことを確認。

最後にホースのストレート噴射で残りの水1ℓ〜2ℓを直接入れます。目的はミキサーの底をきれいにするためです。

モルタルの場合も同じく最初に水と砂をいれて少しづつセメントを溶かしてセメントペーストを作り、残りの材料をいれていきます。

コンクリートとモルタルは流動性がないため、ミキサー出口を下に向けても落ちてこないことがよくあります。そんな時は運転ボタンを押して回転させたら全部出てきます。

下を向けてスイッチオン
くっつくことなく全部出ました

使用時の注意するポイント3

①投入の順番

セメントを先に入れ、後から水を入れると表面張力が発生するため、ダマができてセメントが溶け切ってくれません。

生コンを全て出した後、ミキサー底に溶けなかったセメントのダマがくっ付いており、スコップなどで突いて取る無駄な作業が発生します。

②コンクリートミキサーの角度調整

ミキサーの角度を傾ければ傾けるほど生コンが底に溜まらなくなるため、広がって混ざりやすくなります。しかし傾けすぎると、こぼしながら回転するので傾け過ぎに注意して下さい。

③何をどれだけ入れたか忘れる時がある

砕石や砂の袋は事前に全て切っておくと便利ではありますが、生コンを作っている最中に砕石や砂を何袋投入したかわからなくなってしまう時があります。入れる分だけ砕石や砂の袋を切っておけば混乱することはありません。

コンクリートミキサーの4つの注意点

①費用がかかる

コンクリートミキサーは安い物ではありません。一度に練り上げられる量が多いほど価格があがります。自分の持っているコンクリートミキサーは一度に60Lを練り上げられますが、値段は2025年1月現在で32,590円でした。

購入するさいは時間と労力を考慮したうえで決断しましょう。

②音が大きい

半径1m
半径10m

回転している時の音が大きいです。実際にスマホアプリで音量のレベルを調べてみたところ、半径1mで75dB、半径10mだと62dBでした。アプリ上で75dBは電話の着信音〜目覚まし時計と紹介されています。

念のため身近なドライヤーで測ったところ同じ75dBでした。少しでも参考になればと思います。

③片付けが手間

トロ舟も同じことですが使用後はしっかり水で生コンを落とさないと、そのまま固まって取れなくなる時があります。片付ける時はホースのストレート噴射でしっかり落とします。

④保管場所に困る

物置に入れると場所が取られます。中のスペースに余裕のない場合は別の場所に保管しなくてはいけません。そうなってくると、最終手段として、シートを被せて外に放置することとなります。購入の前に置き場の確認は大切です。

コンクリートの強度について

コンクリートの配合に関してはホームセンターで売られている砕石や左官砂のラベルにも記載されています。

ただし記載にはセメント25㎏+砂40㎏+砕石60㎏+水11ℓと表示されています。

比率にすると1.25:2:3:0.55です。どっちの比率がいいのか疑問に思いますよね。

そこで次項では比率別にしたコンクリート強度の違いを紹介します。

コンクリートの強度は水セメント比で理解できる

コンクリートの圧縮強度は水セメント比(%)つまり水とセメントの量で決まり、算出した水セメント比が大きいと弱くなり、逆に水セメント比が小さいと強くなります。

こちらは現代においてもコンクリート調合に用いられるエイブラムス氏の水セメント比理論です。
単位のN/mm²(ニュートンパー平行ミリメートル)はコンクリートの圧縮強度単位です。

イラスト図通りの水セメント比で算出すると約24N/mm²と出ます。こちらはわかりやすく伝えると1cm²あたりだと240㎏、1m²あたりだと240t耐えられる強度となります。

一方でホームセンターで売られている砕石ラベルになると、セメント25㎏:水11㎏は水セメント比44%=約28N/mm²となるため強度はさらに強くなります。

JISで決められているコンクリートの圧縮強度は18~45N/mm²のためどちらも問題はありません。

伝えたいことは、だれでも強度の強いコンクリートが作れる!ということです。

このようにコンクリートの魅力はなんといっても頑丈なところであり、月日が経っても強度が保たれ、メンテナンスも必要ありません。

また、大きさや形を自由に決め、その場に応じた施工ができます。雑草対策、車や自転車の駐車スペースなどに大活躍です。自由自在に作れるようになれば創作意欲はぐんぐん上がっていきます。

コンクリートとモルタル違い

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つい混乱しがちなのがコンクリートとモルタルです。どちらもセメントを使用して作られますが、混ぜる材料や分量がすこし違ってきます。この2つの作り方や使い方を知ることで今後のDIYにお役に立てることでしょう。

モルタルはセメントに砂と水を混ぜて混合したものです。コンクリートとの違いは砕石を入れないことです。

配合の比率

セメント1 : 砂3 : 水0.4が一般的です。

モルタル配合 イラスト図

モルタルの魅力

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モルタルは水の調整次第で様々な用途に変化してくれます。例えばデコボコになったコンクリートの床面を補修したり、レンガをくっ付ける接着剤の変わりになったりして積み木感覚で楽しめます。

また壁に塗って外壁にもなるためDIYにはかかせない存在です。

モルタルの固さによる使い分けを紹介

トロ

トロはポタージュのような状態です。

水分の吸収が激しい面へよく食いつくため、石やタイルの下に敷かれるセメントペーストとして使われます。

マヨネーズ

標準のモルタルより柔らかくしたのがマヨネーズ状のものです。

こちらは型枠の角や端までいきわたるように流動性が必要な時に使います。

標準

モルタルの標準固さは味噌くらいです。

こちらは伸びがいいためブロック積や縦の壁面に使用するときによく使われます。

パサトロ

水を標準より少なくして、手でギュッと握れば固まる状態をパサトロと言います。

固くなったぶん形を保持してくれるためパサトロはレンガ積み用に適しています。

ボソトロ

さらに水を少なくしたのをボソトロと呼び、こちらは手で握っても固まらずにボロバロとこぼれてしまうほどです。

こちらは土間打ち用で上に乗って作業ができます。鏝(コテ)で強く押せば水が浮いて表面は滑らかに仕上がります。

この5つのモルタルの種類を把握することで、タイルを張ったりレンガを積んだりして目的に応じたDIYができるようになります。そして練り上げ固さに悩まずに楽しく作業ができるはずです。

コンクリートっていくらなの?プロとDIY費用を比較。

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プロに依頼した費用(1m²)

やはり気になることと言えば費用だと思います。ここでは実際に自分でコンクリートを作るのと、プロに依頼した場合の費用はいくらになるのかを紹介させてもらいます。

ネットでコンクリート施工1㎡の金額を検索をしたところ、価格がまちまちのため正確に調べるのは難しいと判断しました。そこでエクステリア(外構のお店)に直接お聞きしたので参考にしてください。

1社目  1㎡ 12,000円~15,000円

2社目  1㎡ 10,500円~11,000円

3社目  現地にて見積

※2024年12月現在

値上がりのためか、予想より費用が高く驚きました。しかしこちらの金額、もしかしたら仲介手数料が発生しているため、このような金額になるのかもしれません。

直接、職人さんにコンクリート施工を依頼されると、仲介手数料は不要になり費用を下げることが可能となるかもしれないので、友人や知人のつながりを利用するのもありだと思います。

DIY費用(1m²)

セメント25㎏ 1袋 580円

砂20㎏    2袋 408円

砕石20㎏   3袋 618円

1㎡のコンクリート材料費=1,534円

※道具、型枠代は別料金です。

DIYでは材料費のみとなるため1㎡あたりの金額差は10,000円以上になり、かなりの節約になります。

しかし、初期投資としてコンクリートを練り上げるための道具代、型枠のためのコンパネ代が別途必要となるため一度で使わなくなるのはもったいないと思われます。

コンクリート施工のDIYはこんな人におすすめ

コンクリート工事の費用をなるべく抑えたい。

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費用を抑えたいのなら断然自分で施工するほうがお得です。

先述のとおりプロの方に依頼すると少なくとも1㎡ごとに約10,000円の金額差が発生するため面積が広くなるにつれ差額が大きくなります。

時間と体力に余裕のある方は、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

雑草対策や人目につかない場所をコンクリートにしたい。

初めてのコンクリート
二回目にコンクリート
完成(裏庭)


草むしり対策としてコンクリートする場合や人目につかない裏庭なら、わざわざプロに依頼する必要はないと考えます。

なぜなら目的が「草むしりをしたくない」「土の上を歩きたくない」ならDIYのクオリティで十分達成できるからです。

人目につかない場所でしたらコンクリート施工の練習にもなりますので、そのような場所があるならおすすめします。

写真は自宅の裏庭です。初めてコンクリートをDIYした時の写真です。あたりさわりのない場所から徐々に練習していきました。

経験を重ねDIYの幅を広げたい。

コンクリート施工中
完成
出来た自転車小屋

コンクリートやモルタルを作れるようになると創作意欲が次から次へと沸いてきます。

BBQコンロを作ろう!レンガを積んで花壇を作ろう!ステップを作ろう!などなどたくさんあります。

せっかくDIYに挑戦しようとしても、コンクリートやモルタルが作れないから諦めるのは、もったいないことです。ぜひチャレンジをおすすめします。

写真は子供の自転車小屋を作ろうと決意し、地面をコンクリート施工している時のものです。せっかくなので完成した自転車小屋も載せています。

完璧を求めない。

多少ラフな仕上がりでも味わいの一つとして思えるマインドがあれば挑戦するべきです。

製作したものは愛着がわき、思い出に残ります。

家族とホームセンターに行き、一緒にDIYをして楽しむ休日は出来たモノより価値があること間違いなしです。

写真は雑草がひどかった自宅の横です。
2年前に妻と一緒にコンクリート施工に挑戦しました。

やはり職人の方のようにツルツルとした綺麗な仕上がりにはできませんでしたが、味のある床に仕上がりました。

まとめ

硬化前
硬化後

プロに依頼するのか、もしくはDIYに挑戦でお悩みなら、まずは費用にどれだけの差額が出るのか知ることが大切です。

まずは、地域のエクステリア店に無料見積もりを依頼して、確かな施工費用を知りましょう。プロの施工費用とDIY費用の差額を確認することで判断がしやすくなるはずです。

今回は混乱しがちな「コンクリート」「モルタル」の違いを知り、必要な知識を前半に記載しました。

そして後半には生コンを「作る」に注目して記載しました。実際にコンクリートやモルタルを「使う」ともなれば伝えるべき点がたくさんあったため「作る」と「使う」を分けることで、理解を深めることができたら幸いです。

DIYは道具や工具が必要な分、お金のかからない趣味とは言えませんが、揃えていまえば出来ることが増えて趣味の幅が広がります。

さらに、家族と一緒に太陽の下で行うDIYは、失費の少ない楽しい休日となります。興味があればぜひおすすめします。

それではココハルブログは、経験や失敗談を配信することにより、あなたの挑戦を応援していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

2019年に112坪の土地にマイホームを購入した平凡なサラリーマン。
外構費用が足りなかったため家の周りは、ほとんど手つかずの状態からの入居となる。そして無駄に広い敷地内の草むしりは想像を超える辛さだった。
そんなある日、名案が思い付く。
それは、素人の自分が外構に関する知識を学びながら自らの手で、素敵な庭を造り上げる計画だった。
本を読み、ネットで調べ地道にDIY活動を続け、いつか完成した庭で妻とのティータイムを夢に今日も励む。

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