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体験談が励みになる。進め!ボランティア活動

能登半島地震ボランティア活動の内容を紹介させていただきます。

ボランティア活動は休日を返上し無償で行います。お昼ごはんも持参です。何も得るものがない、と考えてしまい参加するのにハードルが高いと思います。恥ずかしながら自分も参加する前はこのような考えでした。

体験後は全く逆で、普段得られない大きなエネルギーをいただきました。これは間違いなくお金で買えるものではありません。被災地の方々の笑顔と感謝の言葉は今でも自分を元気にしてくれるのです。援助しにいった自分が力をもらうのはおかしな話ですが。

また、初めて会った方々と協力して作業を行うことは、達成感のある1日となりました。
この記事を読むことでボランティア活動を考えているあなたの励みになれば幸いに思います。

集合

ボランティア会場へは駅から専用のバスで行くパターンと自家用車で行くパターンがあり、私は自家用車を選択。会場に到着し身分の証明を終えると集会スペースへ誘導されます。パイプ椅子がずらりと並べられた会場では、ヘルメットをかぶり工事現場の装備をした方や、キャップをかぶりジーパンにマウンテンパーカーといったハイキングに行くような軽装の方もおられました。
適当に着席し、しばらくすると説明が始まります。話を聞いていると発音やイントネーションの違いで東北地方の方だと気づきました。遠路はるばる来てくれたのだと知った時は気が引き締まったのを覚えています。

説明内容を簡単に説明しますと

  • 今からグループ分けを行い、リーダーや運転手を決めます。
  • 各グループは指定された場所、お宅に向かい廃棄物を積みます。
  • 廃棄物は廃棄場で分別して捨てましょう。
  • 作業を終えたら本部に連絡し別の指示をもらって下さい。

グループ分けは座っている場所で決められ、リーダーは話し合いで決まりました。

リーダーの仕事は以下の通りです。

  • 本部より指示を受け作業内容を理解する。
  • 作業内容をチームに説明し、現場に誘導する。
  • 住人にあいさつを行い作業をスタートさせる。
  • 作業が終わると再度住人の方にあいさつをして本部に連絡し別の指示を受ける。

出発

用意された二人乗りの軽トラにスコップやハンマーなどの必要な道具を載せて6人チームの3台で出発しました。
指定された場所に向かう車内ではペアの方と簡単な自己紹介をし、どこからやってきたのか、何回目か、などの話をして空気をやわらげていきました。自分は初めての参加でしたが、ペアの方は京都からの参加で3回目だと言っておられ心強かったです。

作業開始

現場に到着し、リーダーが家主と打合せをしたら作業開始です。みなさん慣れた手つきで、畳や施工ボードで軽トラの荷台両サイドに壁を作り、なるべく廃棄物を高く積めるように工夫されていました。
運搬中には落ちないようにロープで縛るのですが、ロープ学に詳しい方の縛り方は荷物がしっかり固定され安全性が高くて驚きました。
そして後ろで眺めてた自分に気づくと、その方は優しく教えてくれたのです。実際に現場で手取り足取り教えてもらうことは貴重な経験でした。

ゴミの分別が厳しく、机やタンスなどに取り付けられている鉄製の持ち手や蝶番を外さないといけさません。この時チームの方からドライバーを借りて外していましたが、持参して持ってきている方が結構いました。
作業に対するみなさんのやる気が強いため、軽トラに積めなくなるのはあっという間です。
廃棄場に捨てに行くと山のように積まれた廃棄物を見上げ、これを全て処理する人間のマンパワーに圧倒されました。

何度か往復して一件目のお宅が終わります。家主の方へあいさつをした時に感謝のお言葉をいただきました。
心の底からの感謝はこちらも深々と頭を下げてしまうくらいです。労働とはお金をもらうイメージでしたが、人の役に立つだけでも十分な幸福感を得られることに感動しました。

次の現場への出発前にお茶や菓子を振舞ってくださり自分達はありがたくいただきましたが、あえていただかない!という方々もおられるそうです。そういう方々はあくまでもボランティア精神を突き通すのだと思います。
賛否両論です。

昼休憩

お昼になると休憩場で食事です。メンバー6人の中には中国地方や九州から来られた方もいて、遠路はるばる来られた方の地元話を聞けるのは楽しい時間でした。 

また過去のボランティア活動の体験談も話してくれて、
被災者からお金をポケットに入れられて返すのに大変だった話。
お茶やお菓子の振舞いを断ると被災者が泣いてしまった話。
被災者の大切なアルバムを崩れた家から一生懸命探したけど、時間内に間に合わず辛かった時の話などなど。
皆さんの話をセミナー受講したかのように自分は真剣に聞いていました。

午後の部スタート

午後からは倒れたブロック塀や木を撤去する作業をしました。倒れた木をノコギリで切るのに苦戦していると、どこからか「ウィーン」と鳴り響くエンジン音とともにチェーンソーを持った男が現れました。持参だそうです。
木は予定より早くバラバラにしてブロック塀は大ハンマーでたたき割ります。それを軽トラに積みこんで廃棄場に運搬をします。作業内容はややハードでしたが、皆さんと一緒に作業するうちに打ち解けて辛いより楽しいと感じることが多かったです。
楽しくて感謝されることは仕事の冥利に尽きるのではないかと思います。

本部に戻りリーダーが報告し今日1日の作業終了となります。最後に集合写真を撮りましたが、みなさんやっぱりいい笑顔でした。

ボランティア活動を終えて

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ボランティア活動初体験を終えて考えさせられる思いがあり、車内は無音で帰ることにしました。この時の気持ちを音楽やラジオで邪魔されたくなかったのかもしれません。肉体的に疲労を感じられましたが、心はエネルギーに満ち溢れており不思議な感覚です。好きなモノを買った時のハッピーな気持ちとは別ものです。

帰宅後はこの気持ちに思い当たるふしがあったので本をペラペラめくっていると「フォワードの法則」だとわかりました。簡単に説明しますと、人にエネルギーを与えることで自分のエネルギーが増すという仕組みです。こちらは主に「応援」「感謝」「思いやり」の行為が自分を元気にしてくれるそうです。
例えばスポーツ観戦で応援していると自分も元気がでたりします。
誰かに感謝を伝えることでお互いニコニコして気分が良くなったりします。
家族や友人を尊重すると自分も気持ちよくなることがあります。
このような心の状態がエネルギーチャージになるということです。ボランティア活動はこの3つ全てに当てはまるため、与えたエネルギーが何倍にもなって返ってきたのだと思います。

エネルギーは無限ではないかもしれません。しかし増やすことができる!と自身の体験をもとに知れたこと大きな発見でした。

自分一人の活動は大河の一滴に過ぎないでしょう。それでも、その一滴一滴が大河となるよう心から願っています。
一緒に活動した方が、「復興したらここで家族とバーベキューをするんだ!」って言ってたのを今でも忘れません。

最後まで読んでいただき、ありごとうございました。

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